ars●bitはシンポジウム「アート×ゲームの新展開たち──〈遊び〉と〈芸術〉を攪乱する試みの軌跡」を、2026年2月8日と15日の2日間にわたり、東京・渋谷の「404 Not Found」(Shibuya Sakura Stage 4F)にて開催いたします。
今回のシンポジウムは、渋谷全域をゲームの祭典にする都市型ゲームフェス「SHIBUYA GAMES WEEK 2026(SGW 2026)」(2月6日〜15日)会期中に同会場で行われる展示イベント「404ゲームセンター」内の連動トークセッションとして実施。ゲームとアートの分野横断領域で活躍するキーマンたちによる、新しい価値を切り拓く試みを語り合います。
SGW開幕直後の2月8日(Day.1)のセッションでは、2025年3月から本格始動したゲーム×アート領域を中心とする分野横断型プロジェクト「ars●bit」の全体像を紹介しつつ、SGW 2026全体のイメージキャラクター「ゲーミングハチ公」のデザインを手がける西島大介や、ハイパーミュージアム飯能で個展「キャラクターはことば」を開催中のたかくらかずき、工芸とゲームとの融合を試みるカミエナ×塩見亮介×金子尊によるGameArtProject「CÔGEIMU」など、本プロジェクトが育成支援するアート×ゲーム領域の中核クリエイター陣の作品紹介や活動報告を予定。さらには、米ストロング遊戯博物館で来たる2月27日から行われる「日本のインディーゲーム」展および毎年の優れた日本のインディーゲーム作品を紹介するインターアワード「ars●bitセレクション」など、アジア・アメリカ・ヨーロッパへの海外展開について展望します。
SGW最終日にあたる2月15日(Day.2)のセッションでは、「404ゲームセンター」の別プログラムとして2月11日〜14日にかけて実施する参加型展覧会「これはゲームなのか?展3」の出展作家陣のリフレクショントークと、吉積英子による『Fortnite』のゲームエンジンを利用した協力型ゲームアート作品《Les Hommes du Désert 砂上の楼閣 Fortnite版》の実演デモンストレーションを予定。実験的なゲーム制作とプレイングを通してゲームの境界と限界を探り、リレーショナルアートや学術研究に接続していく試みについて、改めて掘り下げていきます。
■開催概要
名称:ars●bit シンポジウム #3「アート×ゲームの新展開たち──〈遊び〉と〈芸術〉を攪乱する試みの軌跡」
日時:2026年2月8日(日) 13:00〜18:00/2月15日(日)13:00〜16:00
会場:404 Not Found
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町1-4
Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 4F
JR山手線「渋谷駅」より新南改札を出て徒歩3分
https://www.404shibuya.tokyo
参加方法・費用:事前申込制/入場無料、ワンドリンク制
https://sgw-404-arsobit-talkevent.peatix.com
※セッションによっては記録撮影を予定しているものがあり、ご来場の方の後ろ姿などが映りこむ可能性があります。予めご了承のうえお申し込みください。
主催:一般社団法人渋谷あそびば制作委員会 / 404 Not Found

協力:株式会社 Skeleton Crew Studio
助成:クリエイター支援基金

■プログラム
【Day1:2月8日】
13:00 [セッション1]ars●bitプロジェクトの展開状況 2025-2026
村上雅彦 × 豊川泰行 × ニルギリ× 中川大地 × 高橋洋介
14:10 [セッション2]渋谷から「アートゲームセンター」を発信する
西島大介 × たかくらかずき × 豊川泰行
15:20 [セッション3]GameArtProject「CÔGEIMU」:工芸×ゲームが創造する価値
カミエナ × 塩見亮介 × 金子尊
16:30 [セッション4]構想! ars●bitセレクション:世界最大の遊び博物館に日本のインディーゲーム賞が進出する件
HANDSUM × 浦田航介 × 葛西祝 × 村上雅彦
【Day2:2月15日】
13:00 [セッション5]「これはゲームなのか?展3」リフレクショントーク
ニルギリ&出展アーティスト陣
14:40 [セッション6]分断を越えるゲームアート《Les Hommes du Désert 砂上の楼閣 Fortnite版》体験会
吉積英子
総合モデレーター:中川大地+高橋洋介
【トークセッション詳細】
■ゲームの境界を揺り動かす注目クリエイター陣によるデジタル&アナログのプレイアブル展示が集結。西島大介、たかくらかずきの新作、工芸×ゲームのGameArtProject「CÔGEIMU」、アナログゲーム展「これはゲームなのか?展3」等を紹介


ars●bitプロジェクトの活動報告としては3回目となる今回のシンポジウムでは、404 Not Foundを拠点に行われる「404ゲームセンター」をはじめSGW の各プログラムに出展予定のアーティスト陣や、本イベントの目玉プログラムである「これはゲームなのか?展3」のプレビューなど、プロジェクトが育成支援する分野横断型のクリエイター陣による最新の作品制作や活動報告を中心としたセッションを行います。
2月8日のDay.1[セッション2]登壇の西島大介氏は、漫画家として活動する過程でアートや音楽などにも進出、マルチな活動を行いながら、近年はホテル アンテルーム 京都での「art bit」展への出展を機にビデオゲーム制作にも参入し、多くのギャラリーや美術館でも作品展示を行っています。たかくらかずき氏は、東洋思想から得たモチーフを中心にピクセルアートをはじめ現代美術とビデオゲームを越境する作品制作を続けており、現在は個展「キャラクターはことば」を開催中。両氏はSGW期間中にPARCO MUSEUM TOKYOでもアーケードゲーム型の作品を出展予定です。
セッションには、404ゲームセンターに新バージョンが展示される西島氏の弾を撃たないシューティングゲーム『SPACE INVADIANS』などそれぞれの作品解説に加え、「アートとしてのアーケードゲーム」ないし「アート展としてのゲームセンター」の可能性についても考えていきます。


[セッション3]では、「404ゲームセンター」にてプロトタイプ作品が展示される工芸×ビデオゲームのGameArtProject「CÔGEIMU」をめぐるプレゼンテーション・セッションを行います。
ゲームデザイナーのカミエナ氏と鍛金家の塩見亮介氏がタッグを組み、さらに二人の構想を実現するためにプログラマーとして関わる金子尊氏が加わることで、造形の永遠性を彫刻する鍛金と、刹那の動的インタラクションをデザインするビデオゲームという相反する芸術表現をどのように化学反応させ、新しい体験を現在進行形で作り上げていくのか、昨年11月の初披露時からのゲームのアップデート過程を辿りつつ掘り下げます。


2月15日Day.2の[セッション5]では、SGW会期中の2月11〜14日に実施予定の「これはゲームなのか?展3」の振り返りトークを行います。ニルギリ氏は、アナログゲームと参加型アート、はたまた儀式や呪いのような行為との境界線を問い続けるユニークなゲームデザイナーで、2018年と19年に過去2回「これはゲームなのか?展」を実施しています。そんな彼のコンセプトに共鳴する同展の参加クリエイターたちが、4日間の実験的取り組みで、どのようなプレイ体験が創出されたのかを語り合います。
最後の[セッション6]では、現代美術家・立命館大学ゲーム研究センター客員研究員の吉積英子氏が、テキスタイルや詩、音楽、演劇、映像、ビデオゲーム、XRデバイスと、様々なメディアを駆使しながら展開してきた一連のシリーズ《Les Hommes du Désert》の概要を紹介しつつ、そのFortnite版ゲーム作品を実践するデモプレイ会を実施。古代文明揺籃の地である中東・地中海世界から東アジアまで、かつて人類の多くの神話において神格化されてきた「牛」のモチーフを起点に、もし私たちの世界が遠い過去に同じ神話的想像力を共有していたとしたら…という「ありえた過去の神話的可能性」を幻視するアート実践として現代の問題に切り込むとともに、国際学会での発表等を通じて開発を進めてきた協力型ゲームメカニクスが生み出すプレイ体験の性質をゲーム研究として検証していきます。


■ゲームとアートの垣根を越える試みが日本から世界へ。アメリカのストロング遊戯博物館に新設される「日本のインディーゲーム」コーナーで遊べる最初のアワード作品としてHANDSUM『MotionRec』が選出!


また、本シンポジウムでは、ars●bitの育成対象アーティストたちの海外発信を支援する新たな取組みについての報告と展望をめぐるセッションも予定しています。
昨年8〜10月にかけては、シンガポールのMizuma Art Galleryにて、たかくらかずき氏との共同キュレーションによりアート×ゲーム×特撮をモチーフとした自主企画展「ART BIT MATRIX」を開催しました。
来たる2026年5月には、京都で行われる日本最大級のインディーゲーム展示会「BitSummit」の開催に合わせ、ホテル アンテルーム 京都にて現代アート×インディーゲームの企画展「art bit #6」を開催。同展ではアジア圏のアート×ゲームのキーパーソンを招いた国際シンポジウムを計画中です。
さらに10月には、プロジェクトの集大成となるグループ企画展をフランス・アルルの芸術祭「Octobre Numérique」の関連展として実施する予定で、世界に向けたゲーム×アートの新たなコンテクストの発信を目指しています。
こうしたプロジェクトの成果とロードマップをふまえ、[セッション1]では、BitSummitを手がけてきた村上雅彦や、ホテル アンテルーム 京都マネージャーで「art bit」キュレーターの豊川泰行、コンセプト監修を担当する評論家の中川大地といったars●bitの運営メンバー陣に加え、キュレーターの高橋洋介氏を育成対象者としてキュレーションチームに迎えながら、今後の展開に向けた議論を行います。
そして、来月2月27日からは、アメリカ・ニューヨーク州のロチェスターにある世界最大の遊び・ゲームのミュージアム「ストロング遊戯博物館(The National Strong Museum of Play)」にて、同館と立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)とars●bitの三者が協働し、「日本のインディーゲーム」の展示コーナーが設置されることになりました。
本展示では日本のインディーゲームの歴史を4つの時代に分けて振り返る常設展示とともに、BitSummitをはじめ数々のゲームアワードでノミネート・受賞したパズルアクション『MotionRec』のプレイアブル展示が行われます。本展示は、日本国内の主要なインディーゲーム賞などで注目された毎年の優秀タイトルを顕彰して次世代クリエイターを海外に紹介する横断型アワード企画「ars●bitセレクション」のキックオフとして構想されています。
こうしたインターアワードの在り方について、[セッション4]では同企画の初年度受賞作にあたる『MotionRec』制作のHANDSUM(shoma、m7kenji、kyoheifujitaの各氏)による作品紹介に加えて、「神ゲー創造主エボリューション」プロジェクトディレクター・東京国際工科専門職大学准教授の浦田航介氏、ars●bit育成対象者でゲームを中心に様々なジャンルでの取材・ライティング活動を行う葛西祝氏らを迎え、次年度以降の展開に向けた議論を行います。
■お問い合わせ
本シンポジウムへのご質問は「404 Not Found」のお問い合わせページからお願いいたします。
https://www.404shibuya.tokyo/inquiry/